爆破窯工房の作品は、パンだけじゃない。
普通のごはんも作るし、デザートも作る。
そして今日の朝ごはんは、鯛めしだった。
でも、最初から「鯛めしを作ろう」と思って材料を揃えたわけではない。
先日、スーパーで半額になっていた甘鯛の干物。
作って残っていた、きんぴらごぼう。
味噌汁を作るためにとった、出汁の残り。
それぞれ別の目的で使われて、少しずつ余って、たまたま冷蔵庫にいたものたちだった。
それを眺めていて、ふと思った。
これ、全部一緒に炊いたら鯛めしになるんじゃない?
お米を研いで、前の晩から吸水。
朝になって、爆破窯工房・液体系司令塔の「ぽたりさん」に残っていた出汁を入れてみる。
測っていない。
なのに、炊飯器の目盛りにぴったりだった。
水を足す必要すらない。
ぽたりさん、妙なところで仕事ができる。
そこへ、残っていたきんぴらごぼうを全部投入。
入れ終わると、米が見えなくなった。
さらにその上へ、甘鯛をどん。
きんぴらにはすでに味がついている。
出汁にも味がある。
鯛からも旨味が出る。
だったら、もう調味料はいらないんじゃないか。
そんなわけで、醤油もみりんも追加せず、そのまま炊飯スイッチを押した。
しばらくすると、部屋にいい匂いがしてきた。
蓋を開ければ、鯛もきんぴらもちゃんと炊き上がっている。
鯛の骨を外して身をほぐし、全体を混ぜる。
底からは、きれいなおこげまで出てきた。
完成。
朝ごはんには、前日の肉じゃが。
麩と海苔の汁物。
そしてデザートには、前の晩に作っておいた二層のコーヒーゼリー。
下はブラックコーヒーにパルスイート。
上は少しだけコーヒーを加えて、練乳と黒糖、小岩井の無脂肪牛乳。
こうして並べてみると、朝からずいぶん豪華になった。
でも、そのほとんどは残り物だ。
残り物というと、「余ったから仕方なく食べるもの」みたいに聞こえることがある。
けれど、別々だったものを組み合わせて、昨日とは違うものにして食べるのも結構楽しい。
鯛めしを作るために買ったものは、ほとんどない。
それなのに、ふと思いついて作った鯛めしは、

旨かった。
残った鯛めしは、150gずつ冷凍部隊へ。
冷蔵部隊はタッパー不足により200g編成。
最後に残った80gは、ラップに包まれて冷凍部隊へ配属された。
爆破窯工房では、残り物にも次の任務がある。
そして今日も、無事に朝ごはんは終わった。
クォーターだろう……
クォーターだろう……



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