とあることをきっかけに、ふと去年、大学に入ろうと思って前の職場を辞めた。
ある意味、その職場はいろいろと問題があって、周囲からも「いいタイミングだよ」と言われた。
お金があるわけでもなく、高い志があったわけでもない。ただ、ぽっと思いついたことだった。それでも今振り返ると、ずいぶん思い切った決断だったと思う。
その決断をきっかけに、少しずつ人生が変わった。
第一希望だった大学に編入することが決まり、学費が必要になった。そして、以前から少し興味のあったバイトも始めた。
本業を終え、バイトへ行き、帰って勉強する。
周囲からは「大変でしょう」と言われるけれど、不思議と大変だと思ったことはない。
以前の私は、仕事から帰れば疲れてぐーたらするだけだった。
暇つぶしのように本を何冊も読んでは寝て、食べて、また仕事へ向かう。その繰り返しだった。
けれど、大学に合格し、バイトを始め、その後にういと出逢った。
少しずつ積み重なったタスクを、毎日パズルのように組み立てる生活になった。
忙しくなったはずなのに、毎日は以前よりずっと色濃くなり、毎日が楽しい。
何もせず過ぎていく日々を、どこか他人事のように眺めていた頃とは違う。
一日が学生時代のように長くなり、実際に学生へ戻った。
そして、大嫌いだった勉強が、今ではうれしいものになっている。
大学へ編入できるだけの学歴を与えてくれた両親に感謝したい。
そして、もう一人。
これまでの自分にも伝えたい。
諦めず、ここまで本当によく頑張ってきたね。


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